shuho趣味の俳画



四季折々の俳画を紹介します
のどかな若葉風の肌ざわりを鑑賞下さい
(平成13年5月1日更新)


「干し大根」                  
やがては”たくあん漬け”と変身するのでようか?
農家の庭先の風景が浮かぶようです。

  寒菊や
     母の外出
         一日あり
「タンポポ」

在来種はあまり見かけなくなりましたが‥‥
何故か”早春賦”のメロディが浮かんで来ます。

  早春賦
     野に口笛の
          すみ透る
「沈丁花」 (じんちょうげ)

春分前後に開きますが、外が赤く開くと中は白です。
香気が烈しく沈香に似ています。

  ようやくに
      退院となり
          日脚伸ぶ
「川下り」

”水ぬるむ”季節を待ちかねた様に「川くだり」です。
かなり 急流のようですが‥‥‥ 。

  春光に
     しぶき散らして
            川下り
「叡山すみれ」

比叡山のような山地に生えるので、この名があるよう、
花は華奢な感じですが、葉の切れ込みに特徴があり
区別されます。

  下萌の
     原へ馳け出す
          母子かな
「黄びたき」

姿がきれいで よく囀るのは雄、と他の鳥たちと同じ、
中に 鳴き声が”火打ち石”を打つ音に似ているのが
ある事から この名がついたようです。

  まさをなる (真っ青なる)
     空より花の
         吹雪かな



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