三日月          旧暦3日の月です

新月は太陽と一緒に出て一緒に沈むためため、ほとんど見る事が出来ないので、この旧暦3日の月の事を「新月」「初月」とも言われています。

この月を見れるのは太陽が沈んだ後数分だけです、太陽が沈むとやがてこの三日月も西の端に沈んで行きます。

「三日月」他にも「眉月(まゆづき)」「蛾眉(がび)」など多くの異名があります。

この日は空気が澄んでいたので地球の反射で淡い月の
輪郭が見えましたよ。
      

珍しい月と金星のツーショットはこちら→「ツーショット
         旧暦4日の月です

撮った写真を見てると私には、曲がってしまった尺八・穴の開いた角笛・ホルンの部品と云った風にどうしても楽器に見えてしまいます。

十人十色って言葉があるけど子供と大人・地域・国・今と10年後そして20年後と、それぞれで違ったお月様に見えるんでしょうね。


しかし「新月」前後1週間の月は、日没前後のわずかな時間しか見る事が出来ないので、満月前後の方がお月様をゆっくり眺める事が出来ます。
三日月〜          旧暦5日の月です

 この月が1番三日月って感じがするけど。
こっちも三日月          旧暦6日の月です

陰暦を使わなくなった現代、厳密に陰暦3日の月だけを
「三日月」と呼ばず新月〜上弦の月を三日月と呼ぶこと
もあるそうです、良かった〜
上弦の月          旧暦7日・8日頃の月です

上弦の月(じょうげんのつき)」です下弦の月と一緒に「半月」「弦月(げんげつ)」「弓張り月(ゆみはりづき)」とも呼ばれます。
地球から90度の位置にあり、お昼頃出て来ます。

十日夜         旧暦十日余りの月です

東北地方南部では旧暦10月10日を「十日夜
(とおかんや)
」と言い、稲の収穫祭が行われる。
十三夜          旧暦十三日の月です(十三夜)

特に旧暦九月十三日はこの時期獲れる栗や大豆を、お団子と一緒にお供えするので「栗名月」「豆名月」などと呼ばれ、各地で観月祭などが行われます。
待宵月          旧暦十四日の月

待宵月(まつよいづき)」「小望月(こもちづき)」「幾望(きぼう)
などの呼び名があります。
十五夜          旧暦十五日の月(十五夜)

特に旧暦の八月十五日は空気が良く澄んでお月さんが綺麗に見えるので「中秋の名月」と呼ばれお団子に里芋などを供えて月を鑑賞するため「芋名月」とも呼ばれています。普段は「満月」。

※月は円軌道でないので旧暦15日が満月とは限りません、翌日の方がまんまるって事もあります。


    名月を とってくれろと 泣く子かな  
                            小林一茶



          《1口メモ》
古くから最も美しい月は旧暦8月15日と9月13日の月だと言われ「お月見」をする風習がありますが、十五夜を見たら必ず十三夜もお月見をしないと「片見月」と言って嫌われるそうです、誰に嫌われるんでしょうね・・・?
十六夜          旧暦十六日の月

十五夜より月の出が遅いので、いざよい(遠慮がち)「十六夜(いざよい)」少し欠けて出るので「既望(きぼう)」とか呼んだりします。
居待月          旧暦十八日

十七夜の月は、まだかなまだかなと立って待っていると出て来るので「立待月(たちまちづき)

十八夜は立って待っているけどなかなか出て来ない、とうとう疲れて座って待っていると出て来るので「居待月(いまちづき)」、昔の人はずいぶんお月様が好きだったんですね。
寝待月          旧暦十九日

とうとう待ち飽いて、寝っ転がって待っていますよ「寝待月(ねまちづき)
更待月          旧暦二十日の月

夜も更けて(月の出は22時頃)出て来るので「更待月(ふけまちづき)


         《1口メモ》
旧暦16日以後は夜が明けても空に月が残っています、この月の事を「有明の月」と言います、陰暦の9月20日頃の「有明の月」が美しいと言われています。


  朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
      吉野の里に ふれる 白雪
   

                       坂上是則 (さかのうえこれのり)
下弦の月          旧暦二十二・二十三日頃

下弦の月(かげんのつき)」上弦の月と一緒に「半月」「弦月」「弓張り月」とも呼ばれます。

地球から丁度270度の位置、出て来るのは深夜になります。
二十六夜          旧暦二十六日

二十六夜(にじゅうろくや)」朝の太陽が昇る前に出て来ます。

ですから太陽が東の空に出て来るほんのちょっとの間しか、見る事が出来ません。

        
         「月の豆知識」レポート後記

実は旧暦3日の月を撮った時
「あれっこれって」と脳裏に浮かんだのは、イギリスの
女流画家の人が描いた1枚の作品です。だけどこれは
まったくこのレポートには合わないと、ず〜と思ってましたが
月を眺めてるのは日本人だけではないのだと気付き
紹介する事にしました。 →
 「Luna」